ブラジルの北東部大西洋岸のマラニャン州にあるレンソイス・マラニャンセス国立公園には、美しい純白の大砂丘が広がっています。レンソイスとは、ポルトガル語で「シーツ」の意味。真っ白なシーツのような姿から、その名がつけられました。
この真っ白い砂丘群が出来た理由は、砂丘の砂の成分がほぼ100%石英という白い鉱物で構成されているため。長い年月をかけて研磨された石英が太陽光を反射し、白く輝いているのです。
雨季になると砂丘の下の地下水が水位を増し、真っ白い砂丘に無数のエメラルドグリーンの湖が現れます。この時期になると、この美しい湖で泳ぐために多くの観光客が訪れます。
湖の出現と同時に魚も泳ぐようになりますが、この魚たちがどのように現れ、どのように姿を消しているのかはいまだに解明されていません。
湖を楽しめる6月~9月頃が観光におすすめ。
雨季の終わり頃、湖が残っているうちに絶景と水遊びを楽しむことが出来ます。
乾季に入ると水が干上がってしまうため、白砂漠とエメラルドグリーンの湖が織りなす光景には出会えません。
レンソイス・マラニャンセス国立公園で一番人気のアクティビティは、なんといってもエメラルドグリーンの湖で泳ぐこと。
地下水の上昇で現れる湖は澄んでいてとてもきれいです。
また、白砂漠と湖の織りなす絶景を上空から楽しめる遊覧飛行も人気です。
レンソイス観光の拠点 バヘリーニャス
レンソイス・マラニャンセス国立公園の観光拠点は、バヘリーニャスという人口約2万人の小さな町。
観光客やバックパッカーの多くは、この小さな町を拠点にしてレンソイスの砂浜を目指します。
最近では観光地として人気が高まりつつあり、宿泊施設や飲食店が充実しています。
おすすめは名物料理のシュラスコ!
シュラスコとは、ブラジル特有のバーベキューで、鉄串に牛肉や豚肉の塊を指し、岩塩を振って炭火で焼き上げたもの。ブラジルやアルゼンチンなどで食されている郷土料理として人気があります。
レンソイス・マラニャンセス国立公園を目指すには、まずブラジルのサンパウロへ。
日本からの直行便はなく、一般的にアメリカの主要都市で乗り継ぎ約26時間半~で到着します。
サンパウロから更に空路でサン・ルイスに約3時間半かけて向かいます。
サン・ルイスの街からは、バスでレンソイス・マラニャンセス国立公園に最も近いバヘリーニャスへ。所要時間は約4時間。
バヘリーニャスから現地ツアーなどを利用してレンソイス・マラニャンセス国立公園を観光できます。