シャウエン(シェフシャウエン)は、北アフリカ・モロッコ北部のリフ山脈の奥深くにあります。決してアクセスがいい場所ではありませんが、山間の美しいブルーの町は「おとぎの国」と絶賛される世界中の旅行者の憧れ。
シャウエンの旧市街(メディナ)は、家の壁も道の階段も、水色から深い青色まで、多彩な青で染められています。その理由として最も有力なのが、その昔スペインから追われシャウエンに住みついたユダヤ人によるもの、という説。ユダヤ教にとって青が神聖な色であったことから、家や道をつくる際に青色で染めていったのだそうです。
イスラエルが建国されると、シャウエンにいたユダヤ人のほとんどはイスラエルへと移住していきましたが、町を青色に染める習慣だけは残った、ということです。
その他にも、夏の暑さを視覚的に紛らわせるため…や、虫除けのため…という現実的な説もあるようです。
アフリカ大陸にあるモロッコですが、四季があり年間の寒暖差も比較的大きいため、真夏と真冬を避けたシーズンが旅行に適しています。
春(3月~5月頃)と、秋(9月~11月)がおすすめです。
シャウエンはリフ山脈の山間に位置するため、他の街に比べて比較的涼しい気候となります。寒暖差の対策もお忘れなく。
モロッコの伝統的な邸宅を改装したホテル「リヤド」
モロッコの各都市にある人気の宿泊施設、リヤド。シャウエンにも存在します。
リヤドは噴水や木々のある中庭を囲むように部屋が作られており、一室ごとに趣が異なる部屋はモロッコの伝統的な装飾でデザインされています。
そんな宿への滞在も、モロッコならではの貴重な体験です。
高台から見るシャウエンの夜景
旧市街(メディナ)の路地を散策して幻想的な町並みを堪能したら、もう一つおすすめしたいシャウエンの絶景があります。
それは、シャウエンの町を一望する高台からの夜景!
町の青が夜の闇の中に浮かび上がる光景は、太陽の下で見るシャウエンとはまた違う美しさがあります。
高台に位置するホテルもありますので、昼間に町の散策を、夜はホテルから夜景を楽しむプランもおすすめです。
フェズ
シャウエンへ向かう経由地のひとつ。旧市街全体が世界遺産に登録されており、「世界一の迷宮都市」として有名です。是非、立ち寄ることをおすすめします。
タンジェ
モロッコの海の玄関口として、スペインからジブラルタル海峡を越えた先に位置する港町です。シャウエンからバスで3時間ほど。
マラケシュ
モロッコの空の玄関口、カサブランカから鉄道で約3時間。シャウエンと対照的な「ピンクの街」は、旧市街全体が世界遺産に登録されています。
シャウエンを目指すには、まずモロッコの空の玄関口であるカサブランカへ。
おすすめはエミレーツ航空を利用した中東の都市ドバイからの乗り継ぎで、ドバイ-カサブランカ間は毎日運航しています。
カサブランカからは鉄道でフェズへ向かうか、モロッコ航空に乗り換えてタンジェへ向かいます。
どちらの都市からも、モロッコ国営バス・CTMを利用して約3時間~4時間でシャウエンへ到着します。
モロッコが誇る最大5つの世界遺産を含む9都市を巡る
サハラ砂漠・感動の朝日観賞へ!青の街シャウエンを含む8都市を周遊
青い街シャウエン&世界遺産マラケシュ&フェズの旧市街を自由散策!
青い街シャウエンをさらに青く染める壁塗りを体験!色彩豊かなモロッコを感じる、フェズでは料理教室も!