山のように高いオレンジ色の砂丘がいくつも連なり、地球とはかけ離れた姿が目の前に広がる世界遺産・ナミブ砂漠。
ナミビアの大西洋側に位置する面積約50,000km²の砂漠は、アンゴラと南アフリカ共和国の国境付近まで広がっています。
砂漠には約300mにもなる砂丘もあり、下から見ると圧巻の風景。このような砂丘がいくつも連なってこの一帯の荒野を形成しています。
砂丘の頂上から見下ろす景色は、まるで異世界の砂の惑星のようです。
ナミブ砂漠のある地域は亜熱帯気候のため、比較的すごしやすい4月~6月が観光のベストシーズンです。
この時期は日中の平均気温が25℃前後。砂漠の夜は気温が下がるためご注意ください。
死の谷と奇跡の湖
ナミブ砂漠で最も有名な絶景スポットは、砂漠の奥地ソススフレイ。
そこはデッドフレイ(死の谷)と呼ばれる500年前までは湖だった場所。今はひび割れた干ばつ地帯が広がっています。
様々な種類の枯れた立ち木がミイラのようにそのままの姿で散在していて、いかにも死の谷らしい風景を目にする事ができます。
また、ソススフレイには、ごくまれに幻の湖が現れます。雨季に降り注いだ雨が地下の水脈を通り、砂漠のくぼ地に湖を形成します。
水は砂漠の気候とは正反対の冷たさを保っており、水浴びをすることも可能。ただ、この湖を目にすることが出来た人はごくまれで、奇跡の湖と呼ばれています。
首都ウィントフック
大砂漠とは正反対の大都市、ナミビアの首都ウィントフック。
人口約30万人の人々が暮らしている大きな街で、教会や美術館など、ドイツ帝国軍占領の名残である中世ドイツ風の建造物が多数点在しています。
また、ショッピングモールやレストランなどの設備も、大変充実しています。
ナミブ砂漠を目指すには、まず南アフリカのヨハネスブルグへ。
日本からの直行便はないため、アジアかヨーロッパの都市で乗り継ぎます。
ヨハネスブルグから更に空路でナミビアの首都ウィントフックへ。
東京から香港乗り継ぎの場合、乗り継ぎ時間をあわせた所要時間は約25時間~。
ウィントフックからは車で約4時間。現地のツアーか車をチャーターして向かいます。