ナイアガラの滝、イグアスの滝と並んで「世界三大瀑布」に数えられる「ビクトリアフォールズ(ビクトリアの滝)」は、ザンビアとジンバブエの国境に位置しています。
1855年に英国の探検家リビングストンによって名付けられましたが、古くから現地の言葉で「モシ・オ・トゥニャ(雷鳴轟く水煙)」とも呼ばれています。
その大迫力の姿と深い渓谷に守られた自然は1989年に世界自然遺産に登録されました。
滝から落ちる水量は三大瀑布の中でも随一と言われていて、雨季には噴煙と見紛うほどの水煙が垂直に800m~1,000mほども立ち上がります。落下する膨大な水が空気を巻き込み時速150kmにも達するため、滝壺付近では風速20mもの風が吹いています。
常に水煙が降り注ぐ周囲には熱帯雨林が形成され、周辺地域には生息しない植物などが生息しており、特異な生態系を成しています。
一年を通して観光を楽しめるビクトリアフォールズですが、雨季と乾季では水量に大きな差があります。
雨季のピークでは水量が増え過ぎるため、立ち上がる水煙で滝が見えなくなる場合があります。
逆に乾季のピークには水量が激減し迫力に欠けることも。
そのため、4月~6月の乾季が始まったあたりの頃が観光のベストシーズンとされています。
世界三大瀑布の迫力を間近で体感するデビルズプール
ザンビア側から滝を見に行くコースに、「デビルズプール」と呼ばれる場所があります。
滝の端っこにできた天然のプールのような場所で、「デビルズ(悪魔の)」との名の通り、すぐ目の前は切り立った崖と滝!
地形からしてすぐに落ちるということはないようですが、かなりスリリングな絶景を楽しむことができます。
現地の人も遊びに行く場所ですが、観光には必ずガイド同行のツアーに参加されることをおすすめします。
広大なビクトリアフォールズを楽しむには、モシ・オ・トゥニャ国立公園(ザンビア)からビクトリアフォールズ国立公園(ジンバブエ)に入園します。
滝沿いに遊歩道があり、徒歩でビクトリアフォールズの近くまで向かいます。とても大きな滝ですので全体像を見るのには不向きですが、滝から巻きあがる水煙を全身に浴び、大迫力の滝を間近に見ることが出来ます。びしょ濡れになること必至ですので、雨具完備で体験しましょう。
徒歩以外の楽しみ方も充実しています。
滝の全景を楽しむにはヘリコプターでのツアー。ザンベジ川のサンセットクルーズでは、アフリカならではのゾウやライオンなどの動物を見ることもでき人気です。
そしてもうひとつ人気の高いアクティビティが、落差111mもあるビクトリアフォールズ橋のバンジージャンプ!
その他にもラフティングやサファリツアーなど、アフリカの自然を満喫できるアクティビティが豊富に揃っています。
ビクトリアフォールズを目指すには、まず南アフリカのヨハネスブルグへ。
アジアかヨーロッパの都市の乗り継ぎで約19時間~かかります。
ヨハネスブルグからも空路で、ジンバブエ側のビクトリアフォールズ空港もしくは、ザンビア側のリビングストン空港へ向かいます。
どちらも空港から車で約20分ほどでビクトリアフォールズに到着します。
世界遺産ビクトリアフォールズ&チョベ国立公園のサファリへ!
アジアかヨーロッパの都市の乗り継ぎで約19時間~
それぞれ、空港から車で約20分ほどでビクトリアフォールズに到着します。
タクシーなどを利用します。