カナダ北西部ノースウェスト準州の州都であるイエローナイフは、北極圏に近く冬の天候が安定していること、オーロラが多く発生するオーロラベルトの真下に位置していることから、世界屈指のオーロラ遭遇率を誇ります。
その遭遇率は、3日間の滞在で95%!世界中から多くのオーロラハンター達が集まることで知られています。
イエローナイフのオーロラは質が高いことでも有名。月に数回、ブレークアップと呼ばれるオーロラの爆発現象が発生します。
四方八方から色とりどりのオーロラが現れ、天空で光が破裂したかのような絶景が広がります。
また、イエローナイフでは夏にオーロラ観賞を楽しめる土地でもあります。オーロラの発生条件は「天気が良く、雲がないこと」「空が暗いこと」「太陽活動が活発であること」の三つ。実は寒さは関係ありません。
夏には湖が凍っていないため、運が良ければ湖面に映る「逆さオーロラ」を楽しむことが出来るでしょう。
イエローナイフのオーロラのシーズンはふたつ。冬季の11月中旬~4月もしくは、夏季の8月中旬~9月です。
それ以外の時期は、日照時間が長かったり天候が安定しないため、オーロラ観賞に不向きです。
冬季<11月中旬~4月>
平均気温は氷点下。一番寒い1月には-30℃にもなる日があります。
スキーウェアの上に着る専用の防寒具をレンタルが必須。
その代わり、日没が早いためオーロラ観賞時間が多くとれること、また、犬ぞりやスノーモービルなど冬ならではのアクティビティを楽しめるメリットがあります。
夏季<8月中旬~9月>
平均気温が15℃前後と、東京の初冬くらいの防寒対策でオーロラを楽しめることが最大のメリット。
湖が凍らないため湖面に映る逆さオーロラを観賞するチャンスもあり、周辺のハイキングも楽しめます。
その代わり、日没時間が23時頃と少し遅く、飛行機のチケットも高くなります。
オーロラ観賞用施設「オーロラビレッジ」
イエローナイフには、オーロラを観賞するための専用施設「オーロラビレッジ」があります。
オーロラが出現する深夜までの間、カナダ先住民の住居「ティーピー」で温かく過ごして待つことができます。
先住民が主食としていたパン「バノック」やバッファローのスープなど、ご当地グルメを楽しめるのもオーロラビレッジならではのおもてなし。
凍ったバナナでのくぎ打ち体験や3階建の高さに相当する雪の滑り台(冬季)、先住民の工芸品「ドリームキャッチャー」作りなどの体験も用意されているため、楽しみながらオーロラの出現を待つことが出来ます。
また、冬季のオーロラ観賞に特に嬉しい設備も。
顔だけ出して体はぽかぽか、360度回転&180度のリクライニング機能がついた「オーロラこたつ」が用意されています!
カナダ北部の大部分を占めるノースウェスト準州の州都であるイエローナイフは、世界で九番目に大きく、北米で一番深い湖であるグレートスレーブ・レイクのほとりにあります。
広大な敷地に反して人口は準州全体でも4万人ほど、州都イエローナイフでも人口2万人足らずの小さな街です。
空港から街まで車で約10分、ダウンタウンは徒歩で歩きまわれるコンパクトさですが、逆に街を一歩出ればカナダの大自然が広がっています。
夏季はカヌーや釣り、冬季は犬ぞりといったアクティビティを楽しむことができます。
街の観光産業にも力を入れているため、ご当地グルメを提供するレストランも多く、博物館もあるので散策やショッピングも楽しめます。
お土産ではグルメだけでなく、イエローナイフの名産であるダイヤモンドを扱うジュエリーショップや、カナダの先住民やイヌイットの伝統的なアートや工芸品を取り扱うギフトショップが揃っています。
イエローナイフへは、一般的にカナダのカルガリーでの乗り継ぎ便を利用します。
空港からイエローナイフ市内へは約6kmで、ホテルのシャトルバスかタクシーに乗り約10分ほどで到着。
オーロラの観賞はイエローナイフの郊外へ向かいますが、防寒具や観賞施設の整ったオーロラツアーの利用が一般的です。
イエローナイフ半日市内観光&名物北極イワナの夕食付