アンテロープキャニオンはアメリカ・アリゾナ州のペイジ近郊にある奇妙な造形をした砂岩に囲まれた渓谷。
キャニオンの上流に降る雨がもたらす鉄砲水と風が、砂丘が固まって出来た砂岩を長い年月をかけて狭く深く削り出すことでつくられました。
浸食された滑らかな地層がいくつもの渦を巻いたような模様を描く岩壁、その隙間から差し込む太陽光線の神々しさはここでしか味わえない絶景です。
先住民族ナバホ族の居住区域内にあるアンテロープキャニオンが観光地として開放されたのは1990年代に入ってからのことで、それまではナバホ族の許可証がなければ立ち入ることが出来ない特別な場所でした。現在もナバホ族が管理を行っています。
鉄砲水の通路であることから雨天時は危険なため入場禁止。観光の際は突然の雨がこないかどうか、よく確認してから入場しましょう。
一般的には、冬季以外の4月~10月が主な観光シーズンとなります。
アンテロープキャニオンには太陽の光が真上から差し込む夏が観光に適していると言われていますが、真夏は気温が40℃近くなる日もあることもあり、またモンスーンの時期は鉄砲水が起こる可能性が高まります。
そのため、その2つの時期を避けた6月と10月が最もおすすめです。
アンテロープキャニオンの観光エリアは、「アッパー・キャニオン」と「ローワー・キャニオン」の2つに分かれています。
アッパー・キャニオン
ビームと呼ばれる岩の隙間から降り注ぐ太陽光線が見られるエリア。太陽が真上に来る時間に合わせた観光がおすすめです。
比較的平坦な道を進むため大抵の観光客がこちらを訪れます。
ナバホ族居留地にあり、入場にはガイドツアーへの参加が必須。
ローワー・キャニオン
洞窟のような狭い内部を岩盤の隙間から入り、探検するように観光ができる迫力満点のエリア。
以前はロープやはしごが設置されるのみでしたが、現在では鉄製のしっかりとした階段が設置され、観光がしやすくなりました。
こちらはガイドなしでの入場が可能です。
グランドキャニオン
言わずと知れた世界遺産。グランドサークルの中でもひときわ雄大な国立公園で、全長約446km、深さ約1,600m、谷の幅が平均約16kmという圧倒的な峡谷です。
モニュメントバレー
広大な砂漠の真ん中に突如現れる巨大な石峰。数々の西部劇映画の舞台となったアメリカ西部の原風景です。
ホースシューベンド
コロラド川が馬の蹄鉄のように蛇行していることから、この名が付けられました。深さ300mを超える谷間は写真で見るよりも巨大!
ルート66
シカゴからサンタモニカまで8つの州を結ぶ、全長3,755kmのアメリカ旧国道。古き良きアメリカの面影を残すノスタルジックな街です。
ラスベガス
アンテロープキャニオンを含むグランドサークル観光の起点となる街。
カジノのイメージが強い街ですが、サーカスやミュージカル、ショッピングやグルメも楽しめる世界屈指のエンターテイメントシティです。
夜ごとに名物ホテルで無料のショーが開催されるなど、楽しみ方がいっぱい!
アンテロープキャニオンを目指すには、まずアメリカのラスベガスへ。
日本からはロサンゼルスなどで乗り継ぎ、約15時間ほどで到着します。
ラスベガスからアンテロープキャニオンへは、ツアーに参加するか、もしくは空港でレンタカーを借りて向かいます。
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