アフリカ東海岸のインド洋に浮かぶ、日本の約1.6倍の面積を持つ世界第4位の大きさの島、マダガスカル共和国。島に生息する動植物の約8割がマダガスカルのみに生息する固有種であるという、特異な生態系を持っています。
そのため、島内には複数の自然保護区が存在し、この特異な生態系を守っています。
保護区ではワオキツネザルをはじめとするサルの仲間や、カメレオンなどの爬虫類といったマダガスカル島の住人たちと間近に触れ合うことも可能です。ナイトウォークなど、夜行性の動物たちの生態を観察できるサファリイベントもあり、子供にも人気。
何といっても「星の王子様」に登場するバオバブの並木道の絶景は、マダガスカルに訪れる旅行者を魅了してやみません。
インド洋に浮かぶマダガスカル島では雨季と乾季がはっきりと分かれています。
首都のアンタナナリボは標高1,200mの高地に位置するため、年間を通して涼しく過ごしやすい場所ですが、観光のベストシーズンは乾季の5月~10月頃。
8月にはレミュール(キツネザル)の出産シーズンなので、それ以降に訪れれば保護区で可愛い親子連れに出会える可能性もあり、おすすめです。
さかさまの木・バオバブ
マダガスカル島の植物の代表といえば、小説「星の王子様」にも登場するバオバブの木。別名・さかさまの木とも呼ばれる不思議な形をした巨木です。
マダガスカル島のモロンダバには、バオバブが無数に林立しているバオバブ街道があります。20mもの高さがあるバオバブが道なりにずっと立ち並んでいる光景は、まるで異世界に迷い込んでしまったような気持ちにさせてくれます。
日中でも圧倒される不思議な風景ですが、特に人気なのが夕景の並木道です。夕陽に染まる一帯に、バオバブの不思議なシルエットが続く絶景はマダガスカル島で必見の風景です。
インドリ
マダガスカル固有種のサル。神聖な生き物として伝統的に保護の対象とされてきました。インドリの間では3km先でも聞こえるという美しい声を持ちます。
ベローシファカ
マダガスカル固有種のサル。手足が発達しており、枝から枝へ軽快に跳び移り、地上ではユニークな横跳びを見せます。神聖な生き物と崇められてきました。
チャイロキツネザル
マダガスカルの各地に生息します。ほとんどの時間を樹の上で過ごし、めったに地上に降りてきません。
ワオキツネザル
マダガスカル固有種のサル。トレードマークの縞模様のしっぽは体長より長く約50cm~60cm。チャイロキツネザルとは逆に、多くは地上で活動します。
首都アンタナナリボ
マダガスカルのほぼ中心に位置するマダガスカルの首都。マダガスカルは島国であることからもアフリカ諸国の中でも治安が良く、もちろん注意は必要ですが日中であれば街歩きが楽しめます。
かつてフランス領だったため、随所にヨーロッパを思わせる街並みが残っています。
街の中心にはアヌシ湖という人口湖があり、10月中旬~11月下旬には湖の周りでジャガランダの花が満開になります。
国内最大のマーケットもあり、ショッピングにも最適の街です。
ノシ・ベ
固有の動植物で有名なマダガスカル島ですが、インド洋に囲まれているため海の美しさにも定評があります。
特に、島の北西部沿岸の沖合に浮かぶ小さな「ノシ・ベ」は、マダガスカル随一のビーチリゾートとして、ハネムーナーにも人気。エメラルドグリーンの美しい海と白い砂浜のコントラストは、楽園と呼ぶにふさわしく、のんびりと過ごすには最適のリゾートです。
近くの小島では、ブラックレムールという原猿の仲間を観察することもできます。
マダガスカル島へは日本からの直行便がないため、乗り継ぎ便を利用します。
国際空港のある首都アンタナナリボを拠点に、空路や陸路を利用して島内の観光スポットを巡ります。