モロッコには世界遺産が9つもある。海もあれば、砂漠もある。オアシスもあれば、4,000m級の雪山もある。モロッコには地球の風景のすべてがある、と言っても信じてしまいそう。
世界遺産「ラバト」
大西洋に面し、海風が心地よい。最も新しく2012年に世界遺産登録されたモロッコの首都。新旧2つの顔を持つ街。
世界遺産「ヴォルビリス遺跡」
北アフリカでも最大級のローマ遺跡・ヴォルビリス。広大な土地に残る遺跡はまだ一部しか公開されておらず、今なお発掘中。建物はもちろん、柱や床に色鮮やかに残るモザイクが素晴らしい。
世界遺産「メクネス」
落ち着いた雰囲気の世界遺産の町で、ワインの産地。北アフリカで最も美しいと言われるマンスール門、イスラム建築の最高峰と言われるムーレイ・イスマイル廟はモザイクタイルの装飾が美しい。
カサブランカ
北アフリカ最大の経済都市でスペイン語で、「白い家」を意味するカサブランカは、人口300万人以上の大都会。高層建築のホテルやオフィス、広い公園の多い国際商業都市だが、街のシンボル・ハッサン2世モスクやメディナなど古いモロッコ文化も息づく。
街にあふれるモザイクアート。
モロッコの旅で絶対に見逃せないのが、建物の壁。ゼリージュと呼ばれるタイルでできた幾何学模様のモザイクは、気が遠くなるほど美しい。
たくさんの色を使っているのに、派手じゃなく気品がある。やはりモロッコは、カラフルさを心から愛している国なのだ。街中にさりげなくアートがあふれる。だから街歩きがやみつきになる。
来てみてわかった。モロッコは猫の国だ。モロッコでは国中いたるところに猫、猫、猫。
世界中の猫の遺伝子は、中東にいたリビアヤマネコという猫にたどりつくらしい。だからだろうか、イスラム教では猫を大切にする習慣があり、猫たちはモロッコのどの街でも我が物顔で歩いている。この国では旅人より猫のほうがエラいのだ。
クルマや電車で走るたびに、目の前の世界が劇的に変わる。
走るたび世界が変わる。
移動にこんなに夢中になれるなんて、まさに旅人のための国。モロッコへ行ったら、車内でぐっすり眠るなんて、もったいない。