「理解するのに10年、試すことで10年、ここ5年でようやく安定して失敗が減り、美味しいみかんを届ける事が出来るようになりました。
当たり前の物を当たり前に育てる難しさがあります。」
いいみかんができるようになっても、それを量を減らすことなく、毎年一定の収穫量を維持することが難しいとおっしゃっていました。
私たちからしたらみかんはおいしくて当たり前。
そんな当たり前を可能にしてくれていた背景には、みかん農家さんの長年の試行錯誤があったのだと気づかされます。
困っていることについて尋ねると、人手不足を挙げられていました。
特に、摘果*時期と収穫時期は人手が足りなくなるそうです。
*摘果・・・実りすぎた果実を減らし、残った果実の肥大を促進させること
「みかん農家全体としてもやはり後継者不足は大きい。
技術伝承をどうしていくかが課題です。」
三重県内では就農者の高齢化や担い手不足による労働力の低下に伴い、1年以上作物を栽培されなくなった耕作放棄地が広がっているといいます。
後継者不足はみかん農園だけでなく、農家全体の課題でもあります。
親から子への引継ぎだけでは足りず、より多くの人に農業に携わってもらいたい。
HIS FOOD PROJECTでは、より多くの方に、まずは農業を身近に感じてもらえるような仕組みを作り、農業の未来について考える機会を創造することで
農業のサポートができないかと考えています。
そんな西農園さんの一部をクラウドファーミングにご提供いただきました。
オーナーになることで農園をサポートしながら、西さんが大切に育てたみかんを楽しむことができます。
みかんを育てる過程、農業の楽しさ、おいしいみかんをみんなでシェアしませんか?
西 敏勝さん
1971年三重県御浜町生まれ。
3代目の西農園にてみかんの生産に携わる。農家歴22年。
2018年、御浜町での温州みかん品評会にて町長賞を受賞。