「お茶づくりで一番こだわっていることといえば、やっぱり子どもを育てるのと一緒で、茶畑にどれだけ愛情を込められるか。愛情込めただけお茶は表してくれる。」
川原製茶さんでは地元産松阪牛のたい肥を何年も寝かせて完全熟成させたものを使って良質な土作りをしています。手間はかかりますがそういったところで愛情を注ぐことでちゃんとお茶は結果で返してくれるんだそうです。
「あとはロケーションも大事。朝霧や夕霧が立つ川岸は、茶葉の裏にあるお茶の毛から水分をすって非常においしいお茶ができる。」
ペットボトルのお茶が普及し、お茶の単価が下がっているといいます。化学肥料ばかりを使えば手間もかからず収穫量も増えます。
しかし、「うちは品質のいいものを売っているから長年のファンが多い。
買取単価は下がっても、品質は変えずにいいものを売っていかないと続かない。」と川原さんは言います。
手間がかかっても愛情をもって品質のよいものを作り続けたい、という農家としてのプライドを感じました。
最後に川原さんから皆さんにメッセージをいただきました。
「お茶は昔から薬として伝わってきたんや。殺菌効果があるから虫歯予防にもなるし、心もやすまる。1日5杯くらい飲んでほしいな。 仕事も倍できると思うよ。
よかったらぜひ急須を使ってゆっくりと時間をとって飲んでいただきたい。落ち着くし、仕事でも違う発想が湧いたりするんちゃうかな。」
おいしいお茶送るから一回飲んでみて!今度は泊りで遊びにきてや! と、とても気さくにお話ししてくださる川原さんと髙野さんでした。
そんな川原製茶さんと提携し、HIS FOOD PROJECTでは三重県の伊勢茶を日本から世界に、世界から未来へ繋げるプロジェクトを行っております。川原さんの愛情がこもったお茶をぜひ楽しんでみてください。
川原平生さん
三重県多気郡多気町丹生生まれ。川原製茶で6代目を務める。
自社茶園を運営し、契約農家への指導や肥培管理の研究に励む。
平成18年、契約農家が農林水産祭にて栄誉ある「天皇杯」を受賞。